東北自動車道・盛岡ICから15,6km走った所に小岩井農場がある。
1891年(明治24年)に創設された西欧型農場である。
賢治作品には、有名な長詩「小岩井農場」がある。
この詩は、盛岡から汽車に乗り、小岩井農場へ向かい、農場内を散策した状況と、その時心象に
浮かんだ事柄が詳細にうたわれている。
NHKラジオ第2放送で、2005年10月から翌年3月までの半年間シリーズで放送されたNHKカル
チャーアワー・文学探訪 宮沢賢治の中で、研究者の栗原敦氏は、この詩が
「完全なる受容体による記述」とし、五感の全てを解放し、同時に内部の反応、感想、思考等を
記述しようと試みたものとしている。
このような試みを凡人がしようとすれば、「3分間も耐えられないのではないか」と述べている。
筆者も結果を想像するに難くないと思うし、まして、五感を全て解放することなどできない。
農場内には、現在も、賢治が目にしたであろう数々の国登録有形文化財に指定された施設が残
されている。
特に、上丸牛舎と、現存する最古のレンガ造りのサイロなどを見ると、筆者にはどうしても、
童話「銀河鉄道の夜」に登場する主人公ジョバンニが訪れる牛乳屋のイメージと重なって仕方が
無い。
by Hiroyuki
|