人首の集落と種山高原との間、盛街道の道沿いに、奥州市江刺区米里木細工がある。
木細工には、廃校になった旧木細工中学校がある。
ここは昭和32年、東映教育映画「風の又三郎」のロケに使われた場所である。
確かに、校舎の後ろに小川が流れ、原作の雰囲気を味わうことができる。
賢治の中の小学校のイメージは特定のものではなく、いくつかの学校のイメージとしての総体として書かれたものとも言われている。隣には、立派な造りの木細工小学校がある。
賢治は、ここら周辺でモリブデンの存在を確認したらしい。
筆者にとってモリブデンといえば、二硫化モリブデンとしてオイルに添加する減摩剤としかイメージが湧かなかったが、実はモリブデンは人間にとっても、他の動植物にとっても必須元素である。
我々も、欠乏すると病気になってしまうのである。また、微生物の窒素固定に関する酵素にも関わっており、
地球上の窒素固定量の7割以上にこのモリブデンが関与しているらしい。
工業的にも、ハイブリッドカーやハイテクノロジーの場面の合金等で使用され、現代社会のみならず、地球上の全ての生物にとって必要不可欠な元素なのである。
※なお、学校の写真は、筆者の愛読書である【宮沢賢治の旅】“岩手県ポラン町字七つ森へ”
和順高雄・文、中里和人・写真(偕成社刊・1995)を参照して、同じようなアングルで
雷鳴君によって撮らせて頂いた。
by Hiroyuki
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